02 共生の実践
― グローカルから「共に在る」へ ―
グローバルとローカルは、どちらかを選ぶものではありません。
多くの現場ではすでに、両者が同時に存在し、影響し合っています。
本章では、その違いを「解消すべき問題」としてではなく、
共に扱う前提条件として捉え直します。
対立をなくすのではなく、違いを抱えたまま前に進む。
それが、グローカルにおける「共生の実践」です。
グローバルとローカルは、どちらかを選ぶものではありません。
多くの現場ではすでに、両者が同時に存在し、影響し合っています。
本章では、その違いを「解消すべき問題」としてではなく、
共に扱う前提条件として捉え直します。
対立をなくすのではなく、違いを抱えたまま前に進む。
それが、グローカルにおける「共生の実践」です。
グローバルとローカルは、どちらかを選ぶものではありません。
多くの現場ではすでに、両方が同時に存在しています。
・本社の方針
・業界の標準
・現場の慣習
・個々人の価値観
それらが重なり合いながら、日々の業務は進んでいます。
違和感が生まれるのは、「グローカルだから」ではなく、
その違いの扱い方が整理されていないからかもしれません。
うまくいかなくなる場面には、共通点があります。
それは「どちらかが正しい」という前提で話が進むときです。
グローバルの論理は、効率や成果をもたらします。
ローカルの論理は、関係性や継続性を支えます。
どちらも善意であり、どちらも必要です。
しかし一方を“正解”として押し出した瞬間、
もう一方は「従う側」や「抵抗する側」になってしまいます。
ここに、共生が必要になる理由があります。
違いは、なくすものではありません。
現場から消えることもありません。
むしろ現実は、
複数の価値観が同時に存在している状態が普通です。
スパイラルダイナミクスは、
価値観の違いを「優劣」ではなく「層」として捉える考え方です。
現場には常に、異なる層が重なって存在しています。
違いを一つに揃えようとするほど、摩擦は大きくなります。
共生とは、「仲良くすること」ではありません。
また、「意見を一致させること」でもありません。
共生とは、
違いがあることを前提に、それでも前に進めている状態です。
対立が消えていなくても、
意見が一致していなくても、
関係が機能し、仕事が進んでいる。
その状態そのものが、共生です。
共生は、自然発生するものではありません。
偶然に任せて成立するものでもありません。
・対話の場をどうつくるか
・役割をどう分けるか
・意思決定をどこで行うか
これらを意識的に設計し、実践していくことで、
共生は少しずつ形になります。
共生は考え方であり、同時に行動です。
共生とは、違いを抱えたまま前に進める状態です。
しかし、それだけではまだ組織や企業は変わりません。
共に在ることができた次の段階で、
人や組織は 協働し、共に創る力 を持ち始めます。
次章では、そうした協働・共創がどのように
組織や企業の変革として立ち上がっていくのかを扱います。